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明治創業の旅行鞄メーカースタッフによる(ちょっと毒舌)スーツケース用語辞典


ハードケースとは

 本体部分がプラスチック樹脂で作られているスーツケース。
開き方がファスナーのものと、フレームのものがある。
樹脂素材はABSやポリカーボネートが多い。布製と比べて防水機能がありそうだがそんなことはない。
よく浸水する部分はキャリーバー部分なので、メーカースタッフたちは激しい雨天時やむをえず出張する場合はバー部分にタオルを巻いて出撃する。

ソフトケースとは

 本体部分が布生地で作られているスーツケース。
布の素材はナイロンやポリエステル等が多い。
デザインにより強度がまちまちで、内部に樹脂フレームを搭載しハードケース並みに頑丈なものも。フレームの組み入れ方は各社しのぎを削って色々と開発しています。メーカースタッフ的にはヘリの部分が最も摩耗しやすく、した場合修理がほぼ不可能なため、ヘリを樹脂パッドなどで補強しているものが好感度が高いです。

ABS樹脂とは

 アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンからなる合成樹脂。
衝撃に強く加工しやすいため多くの工業製品の素材となる。
自動車内装や、リコーダーなど楽器にも使用される。
重いが安価で加工もしやすいため以前のスーツケースはABSボディのものが多かった。
スーツケースのボディの場合、厚みがそこそこあるので、衝撃を受けると凹むことが多いです。

ポリカーボネートとは

 耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性などに優れる樹脂。
航空機、医療機器、防弾ガラス、機動隊の盾。
スーツケースではその優れた強度からハードケースのボディに採用される。
耐衝撃性に優れているため、強度を保ちつつ薄く成形することができ
より軽いスーツケースを作ることができるようになった。

HT Polycaとは

 ポリカーボネートをさらに進化させたボディ素材。
空港での投げられる、積まれる、踏まれるなどの扱いを想定し、
ポリカーボネートのシートの間にクッション性の高い素材を挟み込んだもの。
ポリカーボネートは一定以上の衝撃を受けると裂けるように割れてしまうが、
そうなってしまうと旅行カバンを買い替えるなど旅先で不自由してしまうため、
できるだけ割れが発生しにくく、割れても家までは使えるよう、傷が最小限で済むよう
軽さと強度を調整し尽くして生まれたスまさにーツケースボディのための素材。

TSAロックとは

 アメリカ国内で施錠できるロックシステムの総称。
テロ以降アメリカでは、受託手荷物を予告なく開け検査を実施することになっている。
この時手荷物がロックされている場合、TSA職員はロックを破壊し検査する。
これは免責となっており、このためアメリカでは受託手荷物にロックをしないよう警告している。
しかし認可された一部の鍵だけは例外で施錠が許可されている。
それがTSAロックで、TSA職員の検査に該当した場合、TSA職員はスペシャルツールで開錠し検査後、また施錠して手荷物を返還してくれる。 また、TSAロック搭載製品であったにもかかわらず万一TSA職員によってロックが破壊された場合、TSAから補償がされる。
アメリカ旅行では必須のロックであり、日本ではサンコー鞄が最初に導入。この功績を認められ、トラベルセントリー社からパイオニアアワード賞を受賞されている。

受託手荷物とは

 飛行機に搭乗する際、荷室に預ける荷物のこと。昔はハンドル・キャスターの突起は含まない計測だったが、ある時からハンドル・キャスター等の突起も含み計測されるようになり、スーツケース業界に激震が走った。昔のスーツケースのカタログを見ていて、スーツケースの本体寸法しか表記されていないものは、この時代のものである。(昔はもう少し大きなスーツケースも持ち込めたという事になる)
それぞれの航空会社によって最大寸法、重量に厳格な規定がある。
路線、機材(飛行機の種類)によっても異なるため、乗る飛行機が決まったら必ずチェックし手持ちのスーツケースが使用できるか確認が必要。
重量オーバーの場合は別料金となるため、チェックインカウンターで慌てて他のかばんに移している人を良く見かける。
サイズオーバーした場合は手荷物ではなく「貨物」となり、完全別料金となる。

機内持込荷物とは

 飛行機に搭乗する際、旅客スペースに持ち込む荷物のこと。ハンドル・キャスター等の突起も含み計測。
身の回りの物を入れるハンドバッグの他に1つとしてカウントされる。
それぞれの航空会社によって規定サイズがある。
タテ、ヨコ、高さの合計が115cmの航空会社が多いが、それぞれの辺に上限がもうけられており、
これもそれぞれ異なるため乗る飛行機が決まったら確認が必要。
「機内持込OK」と書いてある製品は、大半の航空会社の国際線をクリアするよう設計されているので購入時の目安になる。
LCCに持ち込めるサイズは、そうでないものよりさらに小さいため要注意。
エキスパンダブル機能がついているものは、拡張していない状態で機内持ち込みができ、拡張していると持ち込めないものも多いのでさらに要注意。

LCCとは

 格安航空会社。サービスを簡素化してチケット価格をリーズナブルに設定している。
手荷物にはさらに厳格な規制があり、航空会社によっては受託手荷物が有料。
また機内持込の手荷物の重量も厳しく、超過した場合は受託手荷物として預けることになるが
当日カウンターやゲートで申し込む場合は割高となり、7,000円の追加料金が発生したケースも。(航空会社による)
スーツケースを使用する場合は受託/機内両方で、可能な限り軽量であることが望ましい。

旅行携行品損害補償とは

 旅行中のスリ・ひったくり等による持ち物への損害をカバーしてくれる保険。
海外旅行で多く発生する、飛行機預入時のスーツケース破損・中身の破損も補償される。
保険使用の際の修理見積書や、修理不能証明書はスーツケース修理会社などで作成可能。
クレジットカードに付帯されている場合もあるが、そのカードで購入したものでないとダメだったり、そのカードで旅行代金を支払った旅行中でないとダメだったり色々と決まりがあるので要確認。

製品保証とは

 スーツケースについている場合、その多くは初期不良に対する保証。
自然の摩耗、飛行機預け時による破損などは対象外である事が多い。
サンコー鞄製品は「何年保証」などの広報はしていないが、初期不良には製造の責任を持って、無償対応する。これは物作りのプライドであり、そこに大げさなPRは不要との職人経営者の考えだった。

ダブルホイールキャスターとは

 1つのキャスターベースにホイールが2つついており、4輪キャスターの場合タイヤが2倍の8個となるスーツケース。
接地面が2倍となるので安定性は向上するが、静音性は下がる。また動き出し、段差などを乗り越える際には
シングルホイールより力が必要となる。曲がり角や方向転換などでの安定した走行性を求める人におすすめ。
メーカー事情を明かすと、タイヤが8個あることで組み付けがさらにシビアになり職人泣かせに。スーツケースが空っぽの状態だとどこかのタイヤが浮いてしまうものもありますが、20kg程度の荷物を入れることで全輪きちんと接地します。
空っぽの状態でも8輪確実に設置していないと落ち着かないという方にはおすすめできませんので4輪モデルが心の平穏上良いかと思います。

HINOMOTOキャスターとは

 部材メーカー日乃本錠前社によるキャスター。日本で設計しアジアで生産されているものが多い。
サンコー鞄はメーカーでもかなり古くから共同で新部材開発に取り組んでいる。
今では他社スーツケースの間でもこのキャスターが当たり前となっているが、
WEBで一般ユーザーにヒノモトキャスターの名を広く知らしめたのはサンコー鞄であると20年前にネットショップを担当していたスタッフが息巻いていました。
こだわりの強い日本人の視点で「静かに」「強く」を追求したキャスター作りをしており、世界中の部材メーカーからも注目され追随されているパイオニアメーカー。

静音のキャスターとは

 スーツケースに搭載するキャスターの中で、特に走行音が静かになるよう設計されたキャスターのこと。
スーツケースメーカー各社で静音の呼称は一般部材名として広く扱われていたが、
ある企業が商標を取ったことで部材名として使用できなくなった。走行音が静かなキャスター等と呼んでいる。
静音の呼び名に業界ルールはないため、中には静かでないものにも静音をうたっているものもある。

SILENT RUNキャスターとは

日乃本錠前社が設計した走行音がとても静かなキャスター。
三菱ケミカル株式会社と共同開発した【Lisof®】タイヤを使用し、静音性と耐久性、そして加水分解を起こさない夢みたいな素敵なキャスター。
従来のウレタンキャスターは普段よく使っていれば良いが、使わないでずっと保管していると空気中の水分と反応して加水分解しいざ使おうと出してみるとタイヤがボロッボロ、という事が避けられぬ宿命だった。この心配がなくなるというだけでも賞賛なのに、さらに走行音も静かだという。パーツのお値段は高いですが、修理や部品交換の事を考えると選べるならこれがついているスーツケースがいいですね。

フラットインナー構造とは

 ハードスーツケース内部がどちら側も平らになっている構造。
通常スーツケースの本体側の内部は、キャリーバー機構がおさまっている部分が出っ張っており収納スペースが平らでない。
これを、スポンジや発泡スチロールで本体部分の隙間を埋め、厚紙などで平らにして荷物を収納しやすいようにしたものをフラットインナー構造と呼ぶ。当然、収納は減る。
または、キャリーバーを本体の外側に突き出させて、本体内側をフタ側のように平らに保った構造もある。
これもフラットインナー構造と呼ぶ。収納は減らないが、総外寸が大きくなるため、
157cmの無料受託サイズぎりぎりで設計されたLサイズクラスになると、本体総外寸の割に収納が少ないということになる。
メーカースタッフとしては発泡スチロールを入れるくらいなら丸めたシャツを収納して頂きたいと存じます。

キャスターストッパーとは

 キャスターにロック機能を搭載したもの。電車・バスの移動が多い方には便利。
ストッパーがつく分、本体重量が増加し、本体背面にストッパー機構があるタイプについては収納スペースを圧迫する。
また単純に部品が増える分故障のリスクも増加し、修理箇所も増えます。
ついてた方がアピールポイントが増えるからとお店様には喜ばれ各社も生産していますが、 メーカースタッフとして言ってはいけないかもしれないがあまりおすすめしない機能。 パーツメーカーさんが軽くて故障しなくて故障した場合もちゃんと走行できるストッパーを作ってくださったらやりたいです。共同開発しましょう。

ウレタンタイヤとは

 昨今のスーツケースのキャスターといえばポリウレタン製である。
成形しやすく耐久性があり安価なためスーツケースに最適だが、ウレタン系の素材特性として加水分解が発生しやすく空気中の水分と化学反応し経年劣化していく。これを防ぐには風通しの良い涼しい場所に置くか、頻繁に使用する事である。
ハイブランドのバッグも大切に押入れにしまっておくとベタベタになるが、日々使用していればならない。これと同じ現象。近年これを克服したLisof®︎(ライソフ)タイヤなるものが誕生した。

ダイヤルロックとは

3ケタないし4ケタの数字ダイヤルで施錠・開錠するロック機構。
好きな番号を設定できるものが多いが、設定途中で失敗し、どの番号に設定されたかわからなくなる事がしばしば発生。また、強い衝撃を受けて予期せぬ番号に変わってしまう事も稀にある。
TSAロックの場合付近に鍵穴のようなパーツがあるため、別途鍵が付属しているのでは?と思いがちだがこれはTSA職員が使用するパーツのため、別途の鍵の付属はない。

シリンダーロックとは

 鍵と鍵穴を使って施錠・開錠するロック機構。
鍵を紛失した場合はメーカーに問合せると取り寄せ可能。他メーカーの鍵は扱っていない会社がほとんどなので注意。衝撃を受けて多少歪んでも動作できるようクリアランス(ゆとり)を持たせて組み付けられているので、うっかり布を挟み込んでも無理やり施錠できちゃえます。でも開けられなくなりますので、布を挟み込んだ場合無理に施錠しないでください。旅先でやってしまった場合はドライバーで破壊するしかなくなります。。。

2009年よりサンコー鞄ではインターネットで簡単に鍵を購入できるように。
他社もこれに続きいまでは多くのスーツケースの鍵がインターネットで購入可能になりました。なんでも便利に改善していきたい!

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