History

サンコー鞄・スーツケース作りの歴史

Philosophy 一世紀以上受け継がれてきたモノづくりの魂

創業1893年。愛知県長久手市あったサンコー鞄は
創業以来100年以上、旅行鞄(スーツケース)を作り続けていました。
時には銀行の現金輸送用ケースや楽器ケースといった、
頑丈なものづくりの要求にも応えていました。

Philosophy of
manufacturing

1893年、スーツケースメーカーサンコー鞄の前身として桑山彦次郎商店が創業 「桑山彦次郎商店」
として創業

明治26年創業
サンコー鞄株式会社は桑山彦次郎により名古屋市白川町にて創業致しました。

スーツケースメーカーサンコー鞄創業者 桑山彦次郎翁近影
1950年代のアメリカ軍の帰国用トランク「二方丸」はスーツケースの原点

1950年発売

1950年代に駐在したアメリカ軍の帰国用として作られたトランク「二方丸」を発売しました。サンコー鞄のスーツケースの歴史の原点であり、鞄づくりに傾けた情熱の語り部でもあります。

1940年代〜1960年代 名古屋市内にスーツケース工場を設立 名古屋市内に工場を設立。第2の出発へ

名古屋市内のスーツケース工場の様子と当時のスーツケース広告写真

昭和18年株式会社設立名古屋市田代本通に工場を設立し一貫した鞄製造を開始しました。工場ラインでの流れ作業による鞄の製造の開始は、サンコー鞄の第2の出発でした。

1970年代〜1980年代 4輪キャスター付スーツケース誕生 4輪キャスター付スーツケース誕生

1971年、欧米人より体格の劣る日本人が少しでも
楽に旅行ができるようにと生まれました。

4輪キャスター付
スーツケース

4輪キャスター付スーツケース

1990年代〜2000年代 キャリーバー付スーツケース

1997年、4輪キャスター付スーツケースにキャリーバーをいち早く搭載。この年代から東南アジアに生産基地を移しました。

For
travelers

2004 世界初のTSAロックシステム搭載

2004年、米国・トラベルセントリー社と契約を結び翌年、世界初のTSAロックシステム搭載のスーツケーツを発売しました。

2006 新素材・新機構との融合で続く進化

ポリカーボネート採用スーツケース軽量、頑丈等、多くの優れた特徴を持つ
PC(ポリカーボネート樹脂)を発売しました。
現在は更に進化させた素材HT Polycaを採用しています。

For
travelers

2010

マグネシウムフレーム採用スーツケースアルミニウムフレームに比べて約30%軽量化した、マグネシウム96%合金を採用したスーツケースを発売しました。

2013

創業120周年を迎えました。
中国で開かれたトラベルセントリー10周年記念式典において、TSAロックシステムの
拡販実績を認められ世界で5社のみが選ばれたPIONEER AWARDを
日本企業唯一受賞しました。

2017

身の回りの清潔についての関心の高まりをうけ、日本初の抗菌ハンドル採用スーツケースを発売しました。

2022

2022年11月、惜しまれつつ営業終了。世界を襲った未曾有のウイルスは人々の移動を停止させ、旅行かばん専門であったメーカーに大きな打撃を与えました。同時多発テロや豚コレラ、鳥インフルエンザなど、これまでも旅行界を揺るがす危機を乗り越えてきたサンコー鞄でしたが、創業130年を目前に幕引きをいたしました。2022年11月、部材メーカー、お取引先様にご迷惑をかけずに廃業できる最後のタイミングでした。長らくご愛顧を下さっていましたご愛用のお客様へは、今後のアフターサービスを委託する熟練の修理工房、コロナ禍の中も職人が作り続けた製品はオンラインでの公式販売店へと、それぞれ引き継がれました。

培われたモノづくりの魂

サンコー鞄は創業以来100年以上に渡って、確かなものづくりで
時代の最先端をいく使い心地を目指して参りました。
全てはお客様のために。
その思いは、同じ愛知で鞄を作り続けてきた老舗メーカーのマツモトに引き継がれます。